主な業務用VTRとテープの種類について

HDCAM（エッチディーカム）

ダウンコンバートはもちろんの事、アップコンバートも出来る、優れ物。また、各種ベータカムフォーマットの再生互換性を持っている。

写真下のHDW-500はアップコンバートは出来ないが、「Ｄ2」信号での出力が可能となっている。（現在、製造はされてない）

コンポーネント3:1:1サンプリング・8ビットDCT圧縮、1080i（記録時1440x1080、HD-SDIベースバンド入出力時1920x1080スケーリング）。24PsFと23.98PsFモードに互換性を持つ。

余談ですが、デジベよりテープの値段が若干安い

DVCPRO HD（ディーブイシープロエッチディー）

ダウンコンバート/アップコンバートを標準装備。また、他社フォーマットである「DVCAM」を再生する事も可能である。（民生用miniDVもアダプター装着で再生可）

　カセットテープが薄く、かさばらないためTBSではライブラリー用として使用されている。

DigitalBetacam（デジタルベータカム：デジベ）

1/2 DCT圧縮 4:2:2 （10-bit）

Betacamテープと再生互換性を持っている

Betacam（ベータカム：ベーカム）

1982年に登場して以来、現在でも使用されている

D2（ディーツー）

非圧縮コンポジット（8-bit）

地方局では、まだまだ現役の所が多い

DVCAM（ディーブイカム）

1/5 DCT圧縮 4:1:1 （8-bit）

他社フォーマットである「DVCPRO」を再生する事が出来る

上記VTRより、ランニングコスト（テープの値段等）が低いため

CS放送のマスターテープとして使われる場合もある

DVCPRO（ディーブイシープロ）

1/5 DCT圧縮 4:1:1 （8-bit）

DVCAM同様、ランニングコストが低いため

CS放送のマスターテープとして使われる場合もある

HDV（エッチディーブイ）

映像：MPEG2形式で、音声：MPEG1 Audio Layer2形式で圧縮

デジタルハイディフィニション（HD）映像を記録し再生することができる。

しかし、HDCAM/DVCPROHDにダビングする際は、別途コンバーターが

必要となっている。（HDV出力信号→HD-SDI に変換）