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放送業界においての必須知識

タイムコード(TC)について

タイムコードはVTRの位置情報としてCTLを用いたCTLカウント方式とSMPTEタイムコードを用いたテープアドレス方式がある。

ビデオ編集などを行う、ポストプロダクション(ポスプロ)では、SMPTEタイムコードを利用して、ビデオ編集、映像効果、音声処理などを行う


タイムコード(SMPTEコード)の種類

タイムコードはビデオ信号のフレーム毎につけられる情報で、「時 分 秒 フレーム」の単位で表され、テープへの記録位置により次の2種類がある

LTC:Longitudinal Time-Code

●通常タイムコードと言うと「LTC」の事を言う

●テープの音声トラックに記録する

●低速から高速まで広い範囲のテープ速度で読み取る事が出来る

●「PUASE」「STOP」状態では読み取る事が出来ない

VITC:Vertical Interval Time Code

●映像信号の垂直ブランキングの12番目と14番目の2本の走査線の所に同じコードを挿入して映像トラックに記録する

●「PUASE」「STOP」状態で読み取る事が出来る

●余り高速では読み取りが出来ない


タイムコードと実時間のずれ(ドロップフレームモードとノンドロップフレームモード)

●NTSCカラー信号の場合、1フレームは1/29.97秒で30フレームで1.001秒

●タイムコードは30フレームをカウントすると1秒に桁上げする約束になっているため、タイムコードの1秒は

 実時間よりも0.114秒長くなる

DF(ドロップフレーム)

●タイムコードと実時間のずれを補正しながらタイムコードを発生する。

●フレーム番号、0,1をスキップ。(但し、時刻が、0,10,20,30,40,50分の時はスキップしない

●放送時(OA)は、必ずDFである

NDF(ノンドロップフレーム)

●タイムコードのフレーム番号をスキップさせない

●補正しないのでタイムコードと実時間は、ずれる。

●PV(プロモーションビデオ)などは、NDFが多い


タイムコードの利用方法

ポスプロではタイムコードを利用して、フレーム単位の編集や、フレーム単位の編集やスイッチャー

DVE(デジタルビデオエフェクト)まどの周辺機器を制御しており、タイムコードは不可欠である。

ポスプロで作業を行う場合は素材テープに必ず、タイムコードを入れておかなければならない。

タイムコードはビデオ編集の他、次の用途に使用される。

VTR収録

国会、スポーツなどの中継番組を収録する場合、実時間をTCG(タイムコードジェネレーター)に

セットしておくと便利。

周辺機器へのトリガ

スイッチャー、DVE、GPIなどフレーム単位の正確なコントロールが可能。

ビデオと音声の同期

MAなどの音声部門でビデオと同期して音処理を行う場合

オフライン編集

ワークテープの音声チャンネル(または、映像)に連続したタイムコードを記録しておき、オフライン編集では

VAモードで編集する。編集完了後、タイムコードの不連続点を検出して自動的に編集データ(EDL)を作成する

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